2015年6月20日

 6月20日はAtCoder株式会社の設立記念日です。去年は全く覚えていませんでしたが、今年は思い出すことができました。

 4年目に突入です。一説によると、ベンチャー企業は3年で半分くらいは倒産するようです。下半分には入らなかったようです。が、現状に全く満足していないので、特に感慨深い気持ちにはなりません。

 そして、この3年間を振り返ると、本当に運だけでここまで来たなあというのが正直な感想です。同じことをもう一回やれと言われても、ここまで来る自信がないです。関係する人々の努力によって、3年間、なんとか生きていると思います。

 個人として成長できたかどうかを振り返ります。成長の定義が難しいですが、設立当初に抱えていた社会に対する不信感をある程度言語化することができるようになりました。また、人間の行動原理を慮る・察する能力については向上したと思います。

 その一方で論理的思考力など、社会人として要求されるであろう技術が向上したとは感じていないです。この点については普段から感じていて、危機感を覚える時期もありましたが、どうやら僕はそちらに寄ってはいけない気がします。論理を極めたとしても、人間と社会は変化しないし、惹きつけることもできないと考えているからです。

 社会を変えるためには、人々の行動を変化させる必要があり、人々の行動を変化させるためには、人間を惹きつける必要があると思います。では、人を惹きつけるためにはいったいどうしたらいいのでしょうか。少なくとも、論理的思考力を磨いたところで、人間はその人についていこうとは思いません。おそらく、「人を惹きつける」だなんて浅ましい考えを捨てなければならないと思います(こういう飛躍を説明できないあたり、論理的思考力がないなと感じる原因です)。

 半年前には似たようなことを書きましたので、その繰り返しになってしまいますが、何をするにしても、まずは「自分」という存在を自分で理解してあげないといけません。そうでなければ、自分自身を認めることができません。

 自分を自分で認めることができないくせに、何かを成すことができるとは思えません。他者も自分を認めてはくれないし、ついていこうとは思いません。

 だらだらと書き連ねましたが、「お前はいったいどうしたいのか?」という問いを普段から行うことで、自分の考えを明確にし、それを認めてあげることが大切だ、という結論です(自分を認めてようやく、他人を認めることもできるのかなあ)。

 会社のこと書いてたら何故か変な方向に飛躍しました。自己承認欲求が高めで面白いと感じましたので、このまま載せます。